伝わりやすい文章を書くために知っておきたいたった1つのこと

日本語の文章は、長くなるとものすごくチグハグになりやすいです。

(それを「文のねじれ」と言います。)

なぜなら、英語と違い、日本語は「だれが」からスタートして、「どうした」とゴールにたどり着くまでものすごく遠いからです。

例えば、英語だと「僕は水を飲む」と言いたかったら「I drink water.」みたいに、主語(I)と動詞(drink)が隣同士にあるので、「誰が」「どうした」かがものすごく分かりやすいです。それは、文が長くなっても同じことです。(英語は、後ろが長くなります。)

それに対して日本語だと「僕は」と「飲む」の間に、「水は」などの「説明する言葉(修飾語)」が、まるでハンバーガーの具みたいに挟まってきます。

それにしてもおいしそう…(よだれ)

「僕は水を飲む」くらいの、1つや2つくらいの修飾語だとあまりねじれたりはしないのですが、3つ以上の説明語=修飾語をつけると、書きながらねじれやすくなります。

にもかかわらず、「文のねじれ」については授業では詳しく解説されないことも非常に多いです。その結果、特に小学生や中学生のお子さんは文がねじれやすくなってしまうのです。

つまり、詳しく説明しようとすればするほど、こんなヘンテコな文ができあがってしまいます。

ぼくは昨日友達の●●くんと●●くんと▲▲公園であそんで、とってものどがかわいて、水を飲みたくて、でももっと遊ぼうとなって、でもやっぱりのどがカラカラだったけど、もう少しがまんしてからと思って、なわとびとかおにごっこして楽しかったからまた遊ぼうね。」

イノタ

書きながら何が言いたかったか、自分でも分からなくなるんだよね!

トイトイノ

読んでる方も、けっきょく何の話かな?と混乱しちゃうのよね~

これはまあかなり極端な例ですが(笑)

ちなみに、上の文章で行くと「僕は」が主語(動作をしている主)、「遊ぼうね」が述語(動作)となります。「僕は遊ぼうね。」と、主語と述語、「何がどうした」がねじれていることが分かります。

こんな具合に、子ども達が文章を書くときに「もっと説明しよう!」と詳しくすればするほど、パンとパンの間に具を挟みすぎて食べながら崩壊しちゃうハンバーガーのように、何が言いたいか分からない文章になってしまいます。

これが、「文のねじれ」です。

一口では入りません・・・

文のねじれを起こさないたった1つの方法。それは、「文章を短くくぎって書く」ことです。

どうやって文章を短くくぎればいいの??という目安は、ざっくり言うと、

1つの文には「、」は2つ、多くても3つ程度にする。そうすると、書いている方も読んでいる方も「何が」「どうした」かが分かりやすく、伝わりやすい文章になります。

子どものライティング力、ご自身のライティング力を高めたいと思ったら「文のねじれ」に注意してみてください。

他の記事でも、「文のねじれ」について紹介していきます。

うちの子の文章を直してほしい、どこがおかしいのか知りたいと思ったら、ぜひ次の記事も参考にしてください。ゆくゆくアウトプット塾なんかも開講したいと思うので、お困りがある方はこちらへ。

今日も読んでいただき、ありがとうございました!

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