子どもがまだ小さいうちは「元気に育ってくれればそれでいい」と満足していたはずなのに。
幼児、児童と子どもが成長するにつれ「〇〇ができるようになってほしい」と親心がだんだん変化していくのだとか。子どもにどんどん期待するようになる傾向があるようです。
私が日ごろ、ママさんから受ける相談で上位に入るよくあるお悩みが、
「子どもが本を読まない」こと。
ちなみに、
勉強をしない
手伝いをしない
片づけをしない
何も話してくれない
なんていうのも、プレ思春期、思春期のお子さんを持つママさんのお悩みあるあるです。
(最後のは切なすぎます…)
ただでさえ悩みは尽きないのに、どんどん予測できない世の中に変化していて、少子化・増税・人手不足など問題は山積み。
そんな中、とうとう国からも「社会を生き抜く力を育みましょう」なーーーんて、急にでっかい課題が投げられちゃって困るばかりです。
国側は勝手なことばっかり言って、ママさんやパパさん、子ども達に関わる大人を追い詰めないでほしいです・・・(泣)
とはいえ、今日はそんな子育てママのお悩みの中で、常に上位に入る「本読んでくれない問題」の原因を、ひも解いていきます。
実は、ママさんパパさんが「本好きな子になってほしい!」と良かれと思ってやっていることが、とてつもなく逆効果になっていることもあります。
以下に、子どもが本嫌いになるNG行動5つを紹介していきます。
うっかりやってしまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
アウトです!子どもが本嫌いになる、親のNG行動5つ
①親が本を読まない
ぶっちぎりのNG行動①です。
子どもは親を見て育つ、と言われています。
親の方が全く本を読まず読書に親しんでいないのに、子どもだけが読む習慣が身に付くはずがありません。
それに、相手もやっていないことを、自分だけするように言われたら誰でも嫌なもの。
例えていうなら、全く料理をしない昔かたぎの頑固オヤジなお父さんが、「おい、早く飯作れよ」とふんぞり返って言っているのと同じです。
それ、言われたら本気で嫌なやつ~~~~!!!
子どもからしたら「はぁ?なんで自分だけ?」と逆ギレするのも無理はありません。
もし親であるママさんパパさんに日頃本を読む習慣が無かったとしたら、子どもの前にまず自分たちが読むことから始めてみるのがオススメです。
とはいえ、子育て中はいそがしいと思いますので、
たった10分でも、なんなら5分でも構いません。
お母さんやお父さんが本読んでるなら、ぼくも読もうかな…
そう思ってくれたら、しめたものです。(笑)
②マンガやゲーム、Youtubeなど子どもの好きなことを禁止する(と脅す)
できれば、ゲームやYoutubeなどは幼児や小学校低学年までは可能な限り触れない環境にしたいものです。
…が、そうは言ってられない時もあります。
特に、もうマンガやYoutubeなどに触れてしまっているお子さんは、読んだり観たりするのが大好きなんです。
大好きなものをお預けされて、ましてや禁止されて本を差し出されても、本を嫌いになる一方で、好きになるはずがありません。
もし、美味しいカフェにお友達と行き、そこで名パティシエが作った絶品のケーキが運ばれてきたとします。
ふんわりとほのかに甘い香りが漂って、クリームやフルーツもふんだんに使われています。今まさにこの美味しそうな素敵なケーキを食べよう!とフォークを持った時。
急に横から
あなた、このケーキを食べたら太るわよ!食べる前にこの効果的なダイエット法を今すぐ30分試しなさい!
と言われ、ケーキを取り上げられたらどうでしょう。「ケーキ」というものを知らない時ならいざ知らず、その美味しさも知り食べるのを楽しみにしているその時に、取り上げられてしまったら。
いかにそのダイエット法が効果的だとしても、名ダイエットコーチだとしても絶対にやりたいとは思わないし、ましてや効果が上がるなんて思いたくないものです。
私たち大人もそうですが、好きなことのお預けはかえって逆効果です。
本読まないなら〇〇(マンガ・動画・ゲーム)禁止だからね!!
などと声掛けをしていたら、それは子どもへの脅しになってしまっています。すぐに辞めた方が良いでしょう。
これを読んで気づいたあなたなら、だいじょうぶ!!
③本を読むことを強要する
じつは、ついやりがちですがものすごく逆効果です。
特に、よく第一子のお子さんに新米ママさんがありがちなのが、子どもに本を読むよう強要してしまうこと。
「推薦図書」や「ママ友からのおススメ本」「SNSでオススメされていた本」など、入る情報が多すぎるのが原因かもしれません。
だから、子どもの才能を伸ばしたいと思ったら、その子の興味関心に合った本を読むのが一番ベスト。
「ぼく・わたしが好きじゃない本」=「読みたくない本」なのです。
(大人ですが、私も興味のない本ススメられても読みません…。)
たとえば、我が家ではイノタは恐竜や食べ物、冒険ものが大好き!
だから、図書館に行った時には基本的にイノタの好きな絵本をどんどん選ばせる一方で、私たち親が読ませたい絵本かつ「イノタの興味関心に少しでも合う絵本」をしれっとチョイスします(笑)
食材が主人公になっている絵本や、恐竜や怪獣が出てくるもの。
そうでなかったら「これは『〇〇の冒険もの』だよ」と、本人の興味関心にヒットする言葉でさりげなくおススメすると、「好き系=読みたい本」にランクインさせてくれたりします。
いずれにせよ、本人が読みたがらない本を無理に読ませることは100害あって1利なし!と心得ておきましょう。
読んでほしい本を、子どもにさりげなくオススメする方法については、また別記事で詳しくご紹介します。
➃子どもの好きな本にダメ出しする
NG行動⑤は、子どもの好きな本をダメ出しするです。
読ませたくないものとか、なんでそれ??と思うものこそ子ども達は持ってきたりします(笑)
例えば我が家では、
- ●●戦隊や●●ライダーがずらーっと並んでいる本
- 「お〇り探偵」シリーズ
- ひたすら迷路本
- のぶみさんの絵本(『ぼく仮面ライダーになる!』等)
とかを持ってきます。
●●戦隊は、もはや図鑑だし、迷路は一緒にやるのが苦痛…ごめんよ息子。
「お〇り探偵」や、「のぶみさんの絵本」は、お尻丸出しだったり言葉がちょっと…なことがあるから、性教育を重視しているトイトイノとしては、個人的にできるかぎり読ませたくないんです。
(誤解が無いように言うと、好みはそれぞれなのでこの絵本の批判ではないです。)
話がそれてしまったので元に戻りますが、とはいえ子どもはこれらの絵本が大好きです。
たとえば「これ読んで~~」って時に、うっかり嫌な顔をしてしまったり。
「え~これ読むの?」「お母さんこれ好きじゃないな」とか言ってしまうのはNGです。
私は、一時期思いっきりやってしまって猛省しました…
おかあさんに「好きじゃない」って言われて
悲しくなっちゃったよ
そうだよね、ほんとにごめんね
・・・と、我が家のように子どもの心に傷をつけてしまうことになりかねません。子どもはママやパパが大好きなので、自分の好きなものを否定されたら悲しいんです。
好き嫌いはそれぞれですが、ダメ出しされてしまうとせっかく絵本や本に対する興味関心がなくなってしまうかもしれません。
できればない方が良いかと思います。
⑤本を読んだ後に感想を言わせる
これは、「もし自分(大人)がやられたとしたら」仮定すると分かりやすいです。
もしあなたが映画を観たり、小説を読み終えたり、ドラマを見終えたりしたとき。
すぐに
どう思った?
どんな気持ちになった?
何が大事だと思った?
とか、すぐに横で友達とかパートナーに聞かれたら‥‥
うっとおしくないですか???
本を読んだ後(映画を見た後)は、余韻にひたって物語の世界を味わいたいものです。
横からとやかく言われたり、毎回感想を求められたりすると、「本を読む=感想を言わされる」と紐づいてしまい、嫌なイメージと繋がってしまいます。
感想を言わせたり聞き出したりするのは、オススメしません。
(感想文を書かせるのも、やめてあげてください)
今からでも遅くない!すぐにNG行為をやめよう!
いかがでしたでしょうか。
ちょっとしたことだけれど、意外と❝良かれと思って”やってしまうことが多いもの。
本嫌いになってから本好きにするのは時間がかかってしまいます。今日おススメしたことを、もししていたら、辞めるだけできっとすぐにお子さんの変化が分かるはずです。
子どもを本好きにしたいなら、超絶オススメの方法!
その代わり、ママさんパパさんにやってほしいこと。それは、
実は、これだけで十分なんです。ポイントは「楽しそうに」読むこと。
実際に楽しんで読めたら、最高です!
お子さんがマンガを読んだり、ゲームをしたりする横。目に入る所で読んでみましょう。また、
- ①マンガやYoutubeの制限時間をあらかじめ子どもと相談して決めておく
- ②終わったら絵本を読み聞かせてあげる
なんて方法もおススメです。
まとめ
今ご紹介したNG行動は、実は私もやった覚えがあるものばかり。そして、すぐに辞めることができるものです。
もし、お子さんが本を読まないな~とお悩みの方は、改めてNG行動をしてないか考えるきっかけにしてみてください。
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