息子が英語嫌いになってしまった!
どうしたら、英語を楽しく学んでくれるだろうか。英語嫌いにせず、英語を話せるようになるには、どうすれば一番効果的なのだろうか。
息子が生まれてかれこれ6年。私の頭を悩ませ続けていることです。実はつい1ヶ月前、英語教育を続けていた我が家でこんなことが起こりました。
イノタ~!今日も英語レッスンの時間だね。
さあ、準備しよっか。
・・・・・・・・・。
イノタ、どうしたの?
・・・・・・・・・。
(5分くらい経って)
お母さん・・・・・・
レッスンやりたくない
・・・お休みしちゃダメ?
ええ⁉どうしたの⁉
英語むずかしいし、やっても楽しくない・・・ぼくはバカかもしれないから・・・・。
ええ⁉そんな風に思ってたの?(大変なことになったわ、どうしよう・・・)
小さい頃から、英語の聞き流しを車の中でしたり。ディ〇ニーのあの高額教材を、知人から譲ってもらってやってみたり。
3月からは全国的に有名なオンライン英語レッスンに通わせてみたり。
あれこれやってみたものの、なかなか身にならず、あまり英語に興味も持ってくれず。
わが家にとっては高額だけど、「親も一緒に見守れるから」と、やっとの思いで入塾したオンラインレッスン。
始めてから4ヶ月。覚える単語も増えてきて、積極的に発表するなど、楽しそうにしているように見えていました。
でも・・・本当は気づいていたんです。息子が実は、あんまり乗り気じゃないってこと。
英語レッスンの話をすると顔が曇ること。
「練習しよう」というと話をそらすこと。
息子がイヤイヤやっているということに。
気づいていたけど、でも「英語はこの先必須だから!!続けていたら、絶対いつか身になるから!!」と、
どこか意固地になっていたかもしれません。息子の興味や関心、様子よりも「こうするべきだ」というべき思考にとらわれすぎてしまっていました。
その結果、涙を流して「おやすみしたい」と訴える、という子どもにとって何とも辛いことを、息子にさせてしまいました。
よし、辞めよう!と即決断
息子の様子を見て、英語レッスンを辞めようと即決めました。でも、一瞬頭をよぎったんです。
まだ4カ月しか続けていないのに、こんな所で辞めていいのだろうか
月額16,500円(税込)も払っているのに、まだ月初め。せめて月末までは続けさせようか。
息子の顔を見て、改めて様子を見た時、なんてバカなことを考えたんだろうって思いなおしました。
子どもが泣いて苦痛を訴えているのに、それを聞き入れない理由なんてない。
わかった!
イノタ、レッスン辞めよう!
その言葉を伝えた時、息子はまた少し涙を流しましたが、ホッとしたような安心したような表情をしました。
かすかな表情でしたが、その顔を私は一生忘れることは無いと思います。
子どもの気持ちが一番大切。それなのにいつの間にか忘れてしまい、息子の様子を観察していて、異変に気づいていたはずなのに、見て見ぬふりをしていた自分に気づきました。
次に始めたのは、息子の興味関心に合った方法
とはいえ、将来のことを考えた時に息子に英語(というか日本語以外の外国語)は必須。そして、今の英語嫌いのままほっておくのも、息子にとって良くないと感じました。
でも…こんなに英語嫌いにしちゃった。これから、どうしたらいいんだろう。
そこで私が考えたのが、「息子の興味関心に合ったやり方で英語に取り組もう」というもの。
(これは、親勉チビーズの考え方を学んでいたから、発想の転換ができました。)
息子はおなかの中にいる時から絵本の読み聞かせをしていたからか、絵本を読むのがとにかく大好き。
絵本を使ったやり方なら、また英語に興味を持ってもらえるかも。そんな淡い期待である方法を始めました。
Book Campを初めてみた
オンラインの英語レッスンを始める前、実はもう1つ気になっていた方法があります。
それは、Book Camp(現:親勉イングリッシュ)という英語学習法。
元々英語教師をしていた桐生凛さんが、「スキマ時間に5分からできる!」と提唱している学習法です。じつは、Book Campを始めるか、有名講師のオンラインレッスンを始めるか悩みに悩んだんです。
なぜ、私がBook Campを始めなかったのか。それは、こんな考えが頭の中にあったからです。
結局「家でママがやる」方法を4か月で身に付けるレッスンだから、講座が終わってしまったら続かないかもしれない…。
オンラインレッスンの方がもっと有名な方だから、息子でも続けられるかもしれない
でも、本音は、
自分でお家でやるのはぶっちゃけ面倒。オンラインレッスンに丸投げしよう!
でした。
今、あの時の自分の選択を本当に後悔しています。子育てでも、楽をすることはたしかに大切です。
でも、一番手を抜いてはいけないところで、考えることを手放してしまった。丸投げした私の姿勢は本当に良くなかったと、思います。
結果、息子を苦しめることになってしまったと、めちゃめちゃ反省しています。
(誤解がないように言うと、オンラインレッスンはものすごく良かったです。先生も熱心で発表も多く、他の子ども達は楽しそうにしていました。ただ、息子には合わなかっただけ。)
まず自分が始めて、楽しみながらやってみた
Book Camp(現:親勉イングリッシュ)を始めるにあたって、実は3月にまず体験会を受けていました。その時に、講師の桐生さんが仰っていたこの一言を思い出し、受講を決意しました。それが、
学びの主体は、常に子ども
ということ。分かっていたはずなのに、いつのまにか分かっていた「つもり」になっていました。それをお伝えしてくださる桐生さんの元で「私自身が学んで実践したい」大きく変わったのは、その考え方の部分でした。
Book Campを始める時に、心に決めたこと。それは、「私自身が学びや実践を楽しむ」ことでした。オンライン英語レッスンの失敗を二度も踏まないように、今までと違うアプローチをする必要があると思いました。
親が楽しんでいる姿を見せること、そして何より無理強いせず本人の主体性に任せること。BookCampの実践をしながら、いつもこう考えるようにしました。
興味を持っても持たなくてもどちらでもいいや
とにかく私自身が楽しもう!
始めてから、約1か月。意外なところから我が家の変化が始まりました。
実践して2週間、まず娘が劇的に変化した!
BookCampの方法を細かくお伝えすることはできないのですが、ざっくりいうと「英語多読」のスキルを身に付けられるようになります。
講師の桐生凛さんも、高校におつとめの頃に偏差値が40程度の学校でこの手法を続けた結果、
🌈生徒たちが自ら英語の本を読むようになる
🌈英語の試験で満点を取った
🌈センター試験でも高得点を取れるようになった …とか。
半信半疑で始めてみた結果、わが家ではまず3歳の娘が食いつきました。
息子は絵本が好きだったけれど、娘は息子ほどではなくて。夜の読み聞かせの時以外はあんまり読書をせがむこともなくて、誘っても「おえかきがいい~~」と絵本を読まないこともありました。
私がやったことは、ただ桐生さんがお伝えする3つのコツと、絵本の選び方に沿った絵本を読んでいくことだけ。その方法を、ただ楽しみながら実践しただけで、まずは絵本にさほど興味のなかった3歳娘が変わりました。
- 英語絵本を「読んでほしい」とせがむようになった
- 夜の読み聞かせの時も、自分から英語絵本を選ぶようになった
- 朝やお昼、まず読み聞かせをおねだりするようになった
- インプットだけでなく、英語のフレーズが日常会話で出てくるようになった
話を盛っているんじゃないんですか?
と、書いている自分でもそう言われちゃうんじゃないかって思うほど。本当に劇的に変化して驚きました。
受講した当初はもちろん半信半疑。いや、10信90疑くらいでした。(桐生さんごめんなさい!)図書館で本を選んでいる時も、英語絵本を購入している時も、
こんな簡単なやり方で本当に変わるのかな…
と90%以上=ほぼ疑っているくらい、簡単な方法でした。
娘の変化を見て、息子が興味を持ちだした
BookCamp(現:親勉イングリッシュ)を始めてちょうど1か月なのですが、始めてから3週間経ったあたりで、娘の変化を目の当たりにした息子が、チラチラと様子を伺ってくるようになりました。
娘と私が英語絵本の読み聞かせをしていると、前はす~~~~っと別の部屋に行ってブロックや粘土など別の遊びを始めて遠ざかっていた息子。
それが、だんだんと同じ部屋に座るようになり、だんだんと距離が近くなり。そして、つい3日前にこんなことを言いました。
おかあさん、イノタもこれ読んで~!
(英語絵本を持ってくる)
日本語絵本はそのまま読み聞かせしていたし、いっしょに遊んだりは前と変わらずしていたので、特に息子を意図的に無視したり放置していたわけではありません。
当てつけのように娘だけかまっていたわけでも、「おもしろいでしょ、この絵本」感を出したわけでもありません。
ただ単純に、桐生さんにおススメされた絵本が抜群に面白かったことと、その絵本をまず私が読んで面白くて楽しくて、どんどん読み始めていたこと。そして、そのワクワクが娘に伝わり、娘が楽しんで読んでくれたこと。娘とわちゃわちゃ言いながら、ただ絵本で遊んで楽しんでいたこと。
それが良かったのだと思います。
月並みですが、人から強制されたことをやるのは苦痛です。でも、自分からやりたい!やってみたい!楽しそう!と思えるものなら、何も言わなくても自分から続けるもの。あたりまえのことに、気づきなおせるきっかけをもらえて、本当に息子に感謝しています。
お母さん、この絵本楽しいね!英語おもしろい!!
絵本を読みながら、息子が笑顔で言った一言です。生まれて初めて息子が泣きながら「やりたくない」と訴えてから1か月。人によってはたった1か月のことかもしれませんが、私たち家族にとって本当に大きなできごとでした。
6年間やってきたことが、すべて覆って。息子の心を長年傷つけてきたんじゃないかと思うほど。
あの時、息子が勇気を出して
レッスンお休みしたい
辞めちゃダメ?
と伝えてくれたことが、本当に今に繋がっていると思います。そして、彼の柔軟性と強さ、前向きさに本当に日々気づかされることばかりです。
まとめ
BookCampはまだ始めたばかりですから、また3カ月後や半年後、1年後くらいに、このブログでその後の我が家の様子などをご報告したいです。(ニーズあるか分かりませんが(笑))
私もまだまだ母親として6歳。息子と一緒に、失敗しながら母親としても成長していきたいです。
学びの主体は、常に子ども。
やはり、「教育」ではなく、自らが学び育っていく「学育」の視点で子育て(子育ち)をする方が子どもの成長にとって大切だと気づきなおせるできごとでした。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
学びの主体は、常に子ども!
子どもの興味関心に合わせて子どもの主体性を大切にしよう!